WUGちゃんの現場に2年ちょっとぶりに行ってきたはなし

Wake Up, Girls! FINAL TOUR 宮城公演 1日目夜、2日目昼の2公演に行ってきました。

あまりにも感情がたくさん出てきちゃったので、早速書いていきたいと思います。

泣いても笑ってももう最後が近づいて来ているので。

しかしまた自分が Wake Up, Girls! のカテゴリーで記事を書く日が来ることになるとは……

 

1日目 夜の部

明るい、楽しい

自分が最後に参加したWUGちゃんたちのライブイベントは2016年の12月に実施された、Wake Up, Girls! Festa. 2016 SUPER LIVE でした。

最後に参加した、というのは裏を返せばこのイベントを機に足が遠のいてしまったということになるんですがまあそういうことで、自分のイベント直後のツイートがこちらです。

何が起こったかっていうのを一言で説明すると、新章の発表があったのがこの日です。

 

今まで自分が参加してきたWUGちゃんのイベントって、ライブの終盤、メンバー一人ひとりが挨拶をし、一回WUGちゃんたちがステージからはけて、アンコールの後、次回のライブ開催のお知らせムービーが流れたりして、その後に本人たちがステージに戻ってきて、ワグナーのみんなと「いや~」とか言いながら一緒に喜んだりしてたわけです。確か。

要するに、どんなお知らせであってもそのお知らせを受けてのWUGちゃんたちのリアクションをある程度見られた、見せてくれてたわけですね。

それがあのイベントでは無かったんです。

 

ライブの終盤、メンバー一人ひとりが挨拶をするわけですが、今でも覚えてます。

いつもの順番(高木→山下→田中→吉岡→永野→奥野→青山)でいつものように挨拶するわけですが、吉岡茉祐さんが「これから私達は茨の道を歩んでいきます」って言ってたんですね。

それを受けてか、青山吉能さんも重みのあること話してたんですけど、このセンターとリーダーの二人のMCのときの険しい表情。何だこれは…?と思っていたところにライブ終わりに新章の発表。

ムービーの後はメンバーが出てきて何かしら言うのかなと思ったらそのままイベントが終わり、気持ちの整理が何一つできなかったのをよく覚えています。

だって、普通続編が決まったら喜ぶところじゃないですか? それなのになんて表情してたんだよあの子たちは、って思って。

 

で、これで何が言いたかったかっていうと、自分が最後に見たWUGちゃんたちの姿って、無茶苦茶つらそうだったんですね。言いすぎかもしれませんけど、悲痛な印象のまま自分の中では終わっていた。終わらせてしまっていたと言ったほうが正しいかもしれませんが。

けどこのファイナルツアーの聖地仙台1日目夜、すごい楽しそうにパフォーマンスするWUGちゃんたちを2年ちょっと振りに見て、1曲目から涙出てましたね。

いっぱい悩んだことは決して無駄じゃなかった。なかったんだよな。

 

内容について

感情を吐き出す場にしようと思ったのでそこまで深い話はしないつもりですが、曲なんかの内容で特に印象に残ったものだけ書こうと思います。

・言葉の結晶

なんですかこの迫力のあるパフォーマンス、ダンスの難度も無茶苦茶高くないですか?

女性声優がここまでやれるんだ、っていうのが率直な感想でした。

MEMORIALに収録されてる曲全部このレベルのクオリティでやるんだろうなと思うと、すべてが積み重ねなんだなあと熱くなってしまいましたね……

 

Beyond the Bottom

吉岡茉祐さんのパフォーマンスを見て……

あんまりもうこの人の名前出さないほうがいいのかもしれないんですが、ヤマカンが作詞した楽曲じゃないですかこれ。その楽曲を「魂」と表現してこのパフォーマンスをするんだから、メンバー……最低でも吉岡茉祐さんは、ヤマカンに対して悪い印象だけを持ってるわけじゃないんだなと思えて、なんか嬉しかったんですよね。本当に嫌いな人が書いた歌詞に「魂」乗せられなくないか?

 

・タチアガレ!

歌の最中、演出で後ろの映像にWUGのロゴが出てきて、やっぱりWUGを象徴する曲は新章を経てもなおこれなんだなと…

2年ちょっと抜けてたので、どの曲がどういうポジションに居るのかとかさっぱりわからなかったんですよね。でも演出を見ているとそういうことなんだなと、自分の中ではそう思いました。

また出しますが、そんな「象徴」の曲を作詞している人を……切っても切り離せない人を……どうしてこうなっちゃったのかなあ、というのは本当に考えてしまいますね。

 

・地下鉄ラビリンス

タチアガレ!でロゴが出たからWUGを象徴する曲!って言ったんですけど、この曲でも出てましたね、ロゴ。

2年前はこんな重要なポジションに居る曲じゃなかったと思うんですけど、いつの間にこんなところに…?と思って結構驚きました。

 

2日目 昼の部

内容について

本当は夜・夜で取りたい気持ちもあったんですけど、セトリが同じなので結論から言うと夜・昼で正解でしたね。まあベストは全通だっただろうというのは言うまでもないわけですが、チケット枯れてたんで……

言の葉 青葉

吉岡茉祐さん、泣いてました…?

や、前日の夜のライブは本当に明るくて、楽しくて、聖地仙台でのファイナルでもこのテンションで突き進んで行くの本当にすごいことだな、成長しすぎじゃないか、と思ってたんですけど。

この曲で来ないわけがなかった。自分も大変でした。

 

・土曜日のフライト

もっと歌詞を読み込んでから臨まなかったことを後悔した。

SSAまでには必ず。

 

終わりに向かって

本番です。

いつもの順番でいつものように挨拶する時間がやってまいりました。

思えば1日目もこの日も、「最後まで笑顔で! 楽しく!」とWUGちゃん自身の口から何度も発せられていたわけですが、これは自身に言い聞かせてたんですね。

 

高木美佑さん、前日夜もそうだったんですけど「ライブって楽しい~!」って言ってくれるんですね。岡本未夕ちゃんのキャラソンそのままって感じで。でもこの子、WUGが終わっちゃったらライブするコンテンツへの出演って今のところ無いわけじゃないですか。そんな子がそれ言うってさ、そんな……っていうのを前日夜の部終わりに考えてて、んでこの日の昼も同じこと言うでしょ。泣いちゃうよ。

 

田中美海さん、「今日、本当に楽しかった! 本当に…楽しかった!」の後、堰を切ったように号泣。本当に楽しい時間にも、もう終わりが見えてしまっているんですよね。

楽しい、って言って泣かれるともう……

彼女、飄々となんでもそつなくこなすようなイメージを持たれがちなんですよね。でも本人も自覚しているようなこと言ってましたけど、感情表現が得意でない、不器用な部分もあったりして。この日もこの流れの中で一番に泣き始めてしまって。

キャリア的にもなんかベテラン感があるけど、まだ23歳の女の子なんだよな。

 

吉岡茉祐さん、「こんな気持ちになるなんて思ってなかった。今むちゃくちゃつらいです。つらい」。会場、シーーーーーンですよ。もう。「こんな気持ちになるくらいならみんなのことを好きになるんじゃなかったってくらいつらい」とまで。

「解散が決まってから、曲を1曲歌うたびに、あと何回この歌を歌えるんだろうってカウントが見えてしまう。どんどん減ってくる。これで最後の曲もあるかもしれない、と思いながら歌っている」

ここまで話してくれてありがとうとしか言いようがない。

 

奥野香耶さん、この人が本当に素晴らしかった。

SSAに来られなくて~…この昼公演が最後だよってひと!」、パラパラと手が挙がる、「ありがとう、ありがとう」……

SSAに来られなくて~…次の夜公演が最後だよってひと!」、パラパラと手が挙がる、「ありがとう、ありがとう」……

良くも悪くもWUGちゃんは、今までの積み重ねを「知っている」人に向けて発せられるメッセージが多く(そらファイナルツアーなんだからそうなんだが)、昼夜も大抵一緒の人が来てて、ツアーに全通してるような人たちが多いこともわかっていて、まだ最後の最後ではないという意識も当然ながらあるわけで。

ここで「今日が最後」のファンに向けて「ありがとう」って言えるの本当にすごい……

 

思えば前日夜もそうだった。

いつもの順番、いつもの挨拶。2番手の山下七海さんから、仙台出身でこの宮城公演の企画担当を任された永野さんの好きなところ、エピソードなんかを話す流れに。2番手からこの流れになってしまったので、いつも1番手の高木美佑さんだけがそのことについて話せないまま順番がどんどん進んでいった。

奥野さんの番に回ってくると、「みゆ~、みゆだけあいちゃんのこと話してないでしょ、私の時間ちょっとだけあげる!」って言ってあげるんですよね。

 

こういうの、どういう言葉が適切なのかわからないんですけど、気遣いが素晴らしいですよね。いや本当に、素晴らしいです。

 

青山吉能さん、自分が知っている彼女はリーダーではあるんだけどまだまだスキの多いポンコツ(敢えてこう表現します)で、誰かが泣き始めると自分もすぐにそっちのテンションに引っ張られてしんみりしてしまうタイプだという印象があったんです。

この日、上述のような流れで来たのでこれは最後の大波が来るな…と覚悟(もしくは期待)していたんですけど、最後まで泣かないどころか、メンバーたちが「解散って言われてもどういう気持ちに自分たちがなるのかわからない」「みんなもわからないと思うけど、自分たちもわからない」というような話をする中、「だって私達、初めて解散するもんねw」って言ってドッと会場を和やかな、明るい雰囲気に持っていってしまった。

全体の流れを汲みつつ、ツアーの「最後まで笑顔で、楽しく」を守り抜く姿勢を見せてくれたよっぴー、もうポンコツなんかじゃなくて、頼れる最高のリーダーになったんだなって思いました。

 

さいたまスーパーアリーナ

楽しみですね。どうなるんだろう本当に。